腎不全
腎不全とは
腎炎などの状態が続くことで、血液を濾過するための網の目(糸球体)がつまり腎機能が30%以下に低下、3ヶ月以上にわたり蛋白尿・血尿などが出る尿の異常が認められる状態を腎不全といいます。
急性腎不全と慢性腎不全があり、急性腎不全は多量の出血や薬剤の影響でおこりますが適切な治療をおこなえば、かなり改善が期待できるのに対して、慢性腎不全は徐々に悪化し、いったん慢性腎不全になると回復は不可能で透析や腎移植といった対応が考えられます。
腎臓の働き
1、老廃物の排泄機能
2、水分や電解質の調節
3、造血ホルモン・血圧調節ホルモンの分泌
4、ビタミンDの活性化
など
腎不全になると起こる身体の変化・症状
腎不全の症状は個人差が大きく、人によって異なります。また慢性腎不全では無症状のまま進行することもあり注意が必要です。
また腎機能が低下することで、尿量が多くなり特に夜間の尿量が増えます。腎不全が進行すると逆に尿量が減ってきます。
1、老廃物の排泄の低下
老廃物の排泄機能が低下すると体内に不要なもの有害なものがたまり尿毒症になる
(尿毒症)
尿毒症になると、全身のだるさ・食欲低下・吐き気・血圧上昇・むくみ・息がしにくい・不眠・頭痛・思考力の低下尿が減る・皮膚のかゆみなどの症状があらわれ悪化すると痙攣を起こすこともあります。
2、水分や電解質の調節の低下
水分がたまり、むくみや血圧が高くなるなどの変化が現れ悪化すると心不全になる
カリウムがたまり、高カリウム症状になる
(高カリウム症状)
体がだるい・吐き気・不整脈・手足や唇のしびれ・胸が苦しい・心臓が止まる
3、造血ホルモン・血圧調節ホルモンの分泌の低下
エリスロポイエチン分泌低下により貧血状態になる
4、ビタミンDの活性力の低下
ビタミンDの活性力が低下することで、腸内でのカルシウム吸収の妨げとなり骨がもろくなる
腎機能が低下することで、主にこういった身体の変化が現れます。
慢性腎不全を起こす病気
糖尿病性腎性
慢性糸球体腎炎
腎硬化症
ネフローゼ症候群
腎盂腎炎
痛風
動脈硬化
全身性エリテマトーデス(SLE)
など
腎臓に悪い影響を及ぼすもの
高血圧
感染症
疲労の蓄積
たばこ・酒
など
腰痛との関連
腎臓に何かしらの疾患がある場合に、腰痛として身体に反応があらわれることがあります。
腰痛の施術をするにあたり、身体のだるみが続く、食欲が低下している、吐き気があるなどの症状や腎機能の状態を確認するポイントを検査し反応があれば血液検査、尿検査を病院でおこなう必要があります。
鍼灸院や整体院でも、その上で判断し適切な施術やアドバイスをおこなう必要があります。
治療法
病院にて、まずは食事療法・薬物療法があり、次いで血液透析や連続携行式腹膜透析(CAPD)、腎移植などの処置がおこなわれます。
なかやま鍼灸整体院 院長 仲山竜一郎
資格:鍼師、灸師、柔道整復師
修得:整体術、鍼灸、上部頚椎、カイロプラクティック、オステオパシーなど
京都で鍼灸整体院をさせてもらっています。