はじめまして、京都の西大路七条の鍼灸整体院、なかやま鍼灸整体院の院長 仲山竜一郎です。
冷えると足の裏の痛みが強くなる
温めると足の裏の痛みが少しマシになる
足の裏が痛い時は冷やした方が良いのか?迷う
なんてことはありませんか?
足の裏の痛みを起こす疾患は色々とありますが、足の裏に痛みが出た時に冷えると痛みが強くなることもありますよね?
主に急性期の疾患の場合は冷やした方が良いのですが、冷えは万病の元とも言われるように、冷えることによって状態が悪化することがあります。
そこで、今回は足底筋膜炎と冷えについて
現役、整体師であり鍼灸師である私が、できるだけ具体的にご紹介していきたいと思います。
足底筋膜炎の痛みを改善するにあたり、参考にして頂けたら幸いです。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎は、踵の骨から足先の骨にかけて扇状に広がり足底にかかってくる衝撃や負荷に対するショックを吸収してくれる部位である足底筋膜に炎症が起こり痛みを発症します。
その足底筋膜に繰り返し衝撃や負荷が、かかり続けることにより硬くなり足底筋膜の付着部である踵の骨や親指の下辺りに牽引刺激(引っ張られる刺激)が繰り返しかかることで微小な断裂が生じ炎症が起こります。
引っ張られることで足底筋膜の真中辺りに炎症が生じる場合もあります。
レントゲンで踵の骨に刺の様な骨棘が確認されることがあります。
これは骨を覆っている骨膜が足底筋膜に引っ張られ続けることで、そのまま固まってしまい骨棘を形成しますが痛みの直接的な原因は足底筋膜が硬くなってしまっていることです。
足底筋膜炎になりやすいスポーツとして剣道、陸上、ダンスなどがあり、プロスポーツ選手でもマラソン、サッカー、ゴルフ、野球、レスリングなど足底筋膜に過度な負荷がかかり続けることで発症しているケースが多いです。
スポーツだけではなく、長時間歩かなければならない仕事、長時間立ちっ放しの仕事など毎日毎日、足の裏へ疲労がたまるような仕事や逆に、デスクワークなど座っていることが多い人が急に足底に負荷のかかることを行った場合にも足底筋膜炎になりやすいです。
足底筋膜が硬くなってしまう原因として
①足底筋膜が負荷に耐え切れなくなる
②日々の疲労が抜けきれず蓄積されていく
③普段運動不足の状態で急に足底に負荷をかけた
④ハイヒールや合わない靴を履いている
⑤偏平足やハイアーチ
⑥冷え
⑦ふくらはぎやアキレス腱が硬い
⑧体重の増加
などがあげられます。
足底筋膜炎と冷え
足底筋膜炎は、急に発症するものではなく足裏に負担がかかり続けることによって起こります。
そのため、足底の筋肉や腱が柔軟性を失い血流が低下し硬くなっているために、炎症や痛みが生じます。
なので、筋肉が一番硬くなっている朝に痛みが強くなります。
筋肉が硬くなったり血流が低下することで痛みが増強してしまうので、足はもちろんのこと身体が冷えてしまうと足底筋膜炎にとっては良くありません。
良く歩いた日や足が着かれた時に、湿布などで部分的に冷やすことは悪くありませんが身体全体が冷えてしまうことは避けた方が良いです。
足底筋膜炎にとって冷えは改善を妨げます。
足底筋膜炎と冬の冷え
冬場は、厚着をしますがどうしても冷えます。
気をつけるべきは、足元の冷えです。
床が冷たかったり、寝ていると足が冷えます。
また、デスクワークや立ち仕事なんかでも上は、暖房機器や服で暖かくなるのですが、足元はスース―するなんてことがあります。
足元に小さいストーブなど置ける場合は、なんとか出来る範囲で冷えない工夫をする必要があります。
足底筋膜炎にとって冷えは大敵なので、人によって色々と条件はありますが出来るだけ工夫することをおすすめします。
足底筋膜炎と夏の冷え
夏場はなんといってもクーラーで冷えます。
特に最近の夏は異常な暑さなので、クーラーを入れないと熱中症や脱水症状などの危険もありヘタをすると命に関わることさえあります。
なので、クーラーを入れないわけにはいかないので、足底筋膜炎の症状がある間は足元が冷えない工夫が必要です。
クーラーの中に入っている時だけ、薄手のレッグウォーマーをするというのをおススメしています。
後は、夏場は特にですがシャワーだけで湯船につからない方がおられます。
暑いですが、湯船に入って一度身体を温めておくことは大切です。
夏場でも足底筋膜炎で痛みがある場合は特に冷えに対して注意して下さい。
足底筋膜炎の冷えへの対処法
冬場や夏場のクーラーなどで足元が冷えると改善を遅らせたり、痛みの増強につながってしまいます。
対処法として、一番おすすめしているのは「レッグウォーマー」です。
夏場はクーラーの中に入っている時だけ、レッグウォーマーを履くなど冷えに対する工夫をすることが足底筋膜炎の早期回復につながります。
逆に、足元を冷やしてしまうと改善が遅くなります。
2つ目は「貼るカイロ」です。
夏場は暑すぎて厳しいと思いますが、冬場は是非試してください。
直接、患部である足底に貼るのではなく、腰や骨盤辺りに貼るカイロをつけておくと下肢への血流も上がり身体全体も温まります。
3つ目は「入浴」です。
夏場でも冬場でもシャワーだけですまさずに、お湯をはって湯船にしっかりとつかり身体全体を温めてください。
身体全体の疲労を少しでも軽くする方法として入浴は非常に有効な手段ですので、おすすめです。
お風呂の温度は、最適な温度には個人差があるので、ご自身が一番心地良いと感じる温度で入浴してください。
追伸
足底筋膜炎になると温めた方が良いのか冷やした方が良いのか迷ってしまいますが、温めた方が良いです。
ただし、歩いたり立ったりせずに安静にしていてもズキズキ痛むなど炎症反応がかなりきつい場合は患部に直接、冷湿布や消炎鎮痛剤入りの塗り薬で対処してください。
基本的に足底筋膜炎は、冷えると悪化するので、身体を冷やさない工夫をしてください。
当院でも、足底筋膜炎のお悩みに対応しています。ご相談受け付けておりますので、是非お声がけください。
なかやま鍼灸整体院 院長 仲山竜一郎
資格:鍼師、灸師、柔道整復師
修得:整体術、鍼灸、上部頚椎、カイロプラクティック、オステオパシーなど
京都で鍼灸整体院をさせてもらっています。